白血病になった時の話

人生で二度白血病にかかりました(現在は寛解しています)。その時の記憶を遡りここに記していきます。

車の話

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話は少し前に戻ります。

病名が分かり、北海道に帰って治療することを決めました。

しかし僕には一つ考えないといけないことがありました。

車のことです。

 

 

車のこと

僕はもともと中古の軽自動車に乗っていて、就職してからもそちらに運んで使っていました。

中々気に入ってたんですが突然の不良でエンジンがダメになり、廃車になってしまったんです。

ショックでしたし、通勤にも使っていたので早急にどうにかしなければならなかったんですが、ひょんなことから数日後には新車ですぐに新たに軽自動車を購入したんです。

 

130万くらいだったと思います。

新車の匂いとか好きでしたねw

 

 

病気になって

車は北海道に持っていくことも可能でしたが、支払いがあります。

月に3〜4万払っていたのですが、働けなくなった今その金額はとても厳しいものでした。

実家も家計が厳しくて肩代わりもできないですし、職場復帰がかなり先の話になることは前の闘病生活から分かっていたことでした。

手放すという選択が妥当に思えました。

そうするしかなかったです。

 

 

車を渡す日

買ったばかりという事で車は80万程で引き取ってもらえました。

しかしそれでも残り50万の支払いが残ります。

一度に払える財力もなく、ローンを組む必要があったので金利も加わり60万を超えました。

ない車のローンを払い続けなければならない。

こんな虚しいことありますかね。

最悪でした。

でも仕方ない。

 

店の人が車を取りに来て、自分のものだったはずの車が去って行った時急に涙がこみ上げてきて訳も分からず号泣しました。

自分でも気付かなかったんですが初めての大きな買い物でしたし、車への思いみたいなのがとても強かったみたいです。

とても苦しかった。

 

 

最後に

今は車のローンは払い終えられましたが、その分払うことが遅れた奨学金の返済がまだ70万近く残っています。

このままじゃ払いきれません。

でも健康であればどうにかできます。

 

病気が奪うものは健康だけじゃないんです。

時間もお金も自由も他にも色々奪われます。

今また健康に生きられていることをとてもありがたく思います。

 

読んで下さりありがとうございました。