白血病になった時の話

人生で二度白血病にかかりました(現在は寛解しています)。その時の記憶を遡りここに記していきます。

再発

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健康診断での採血結果で白血球の値が平均を下回りました。

再検査の為に僕は別の持病で通っていたクリニックに向かいました。

とても信頼できる先生です。

事情を話し、採血を終えてその日は帰宅しました。

 

採血結果

結果は変わりませんでした。

白血球数の平均を前回と同じくらい下回る結果でした。

どうしてだろうか。

大丈夫だよな…?

不安がよぎりました。

平均を下回ると言っても大幅では無かった為、先生と相談しもう一度検査する事になりました。

 

再々検査

またも検査結果は変わらず。

寧ろ前回より少し値は下がっていました。

これは一度骨髄を調べた方がいいのではという事になりました。

このクリニックでは検査することが出来ない為、大きな病院で検査をする事になりました。

数年ぶりにマルクをする事になったんです。

先生に紹介状を書いてもらい、そのクリニックを後にしました。

 

大学病院へ

血液内科を受診しました。

僕を担当してくれた医者はその病院の血液内科の教授だったかと思います。

診察は淡々としていました。

必要な事だけをするような、決まった作業をこなすような冷たさを感じました。

 

久しぶりのマルク

以前は腸骨の側面から採っていた骨髄ですが、うつ伏せになって腰のあたりから採るように変わっていました。

完全に検査器具やその様子が見えないので良いかもしれません。

体勢的にも楽でした。

久しぶりで緊張しましたが、検査も淡々と進みました。

久しぶりに感じた痛み。

もう二度と感じるはずではなかった痛みです。

 

検査結果

後日検査の結果を聞きに再度病院へ行きました。

『大丈夫だろう。大丈夫なはずだ。』

そう言い聞かせていました。

 

呼ばれて診察室へ入ると教授はすぐに僕に言いました。

 

『再発ですね。うちの病院で治すか北海道で治すか選んでください。』

 

サラッと言いました。

まるで『風邪ですね』と診断するくらいのテンションで。

 

今思えば酷い医者ですよねぇ。

貴方にとっては沢山いる患者の1人かもしれないですが、僕にとっては本当に辛いことなのに。

 

気持ち

再発と告げられた時の僕は割と冷静でした。

ぼんやりと

『あー、再発したのかー』と。

一度目の闘病から、

『もう白血病の治療は耐えられないから再発しても治療しない!』

と思ってたんですが、不思議と諦めてはいませんでしたね。